暑い、暑いと言いながらも
ここ最近は、朝晩心地のいい風が窓からそよいできます。
秋は、確実にすぐそこまでやってきているのですね。

皆さんは秋をどんな時に感じるでしょうか?

秋の味覚を頂く時、爽やかな青空のもと、スポーツをする時、
夜長を読書と共に過ごすひと時。

私は夜窓、外から虫の声が聞こえてきた時
「あ、もぅ秋だな」と感じます。

虫の声を楽しんでいるのは、現代の私たちだけではないようです。

遡ること平安時代より秋の虫の声を楽しむ風習があり、
カゴに入れた虫の鳴き声を楽しむのが貴族の風流な遊びとして流行ったそうです。

貴族や大名の風流な遊びの文化は、後に、江戸時代には庶民にも広まりまていきました。
竹細工の籠に入った鈴虫やコウロギなどを売る、「虫売り」たちによって
庶民にも気軽に楽しめる娯楽の文化になっていったようです。

清少納言の『枕草子』の『虫は』の章では
「虫は鈴虫。ひぐらし。蝶。松虫。きりぎりす。はたおり。」
と好ましい虫として、鳴く虫が挙げられています。

清少納言も鳴く虫で1番にあげている「鈴虫」
この声を聞いたことが無い人の方が少ないのではないでしょうか。

この鈴虫の声、実はスマホなどの携帯電話では聞くことのできない音であることを
ご存知でしょうか?

スマホを始めとした携帯電話には対応している音の周波数が、
およそ300Hz~3,500Hz。
一方、鈴虫の鳴き声は一般的に4,000Hz以上です。
つまり、携帯電話の対応周波数外の音になり
携帯の音声通話では音を拾うことはできないのです。

鈴虫の鳴き声だけではなく、コウロギやセミなのどの鳴き声も同じく
4,000Hz以上なので拾うことができません。
こちらでは聞こえている音も、受取手の電話相手にはその声は
届かない。ちょっと不思議な現象ですね。

ちなみに、このコロナ禍で一般的に普及したzoomや、Google Meetなどの
ネット回線通話では、虫の鳴き声が相手に聞こえるようです。

だんだん秋も深まり、過ごしすくなってきますが、
近年「秋バテ」という言葉をよく耳にするようになりました。
季節の変わり目、体調を崩さず涼やかな虫の声と共に秋を楽しみたいものです。

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